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□ギヤー比 6.3:1□巻き取り長さ 67cm□最大ドラグ力 5.5kg□標準自重 180g□ボールベアリング 8ヶ□ローラーベアリング 1ヶ□標準糸巻き量 12lb 135m/14lb 115m/16lb 100m オールラウンダーのイメージとして、どの分野も中途半端という印象を持っていないだろうか? T3は、そんなイメージを払拭する、全ての分野で100点をたたき出せるリールだ。 T3はDAIWAが自信を持ってお勧めするオールラウンダーリールである。 まずT3は守備エリアにおいて、淡水・海水を選ばない。 T3のバス・ソルトに共通するメリットとして、次の3点があげられる。 ■ピンポイントキャストがしやすい ■飛距離が伸びる ■ルアーの落下が早い ■バックラッシュが少ない ピンポイントキャスト・飛距離に関してはだれもが望むメリットだろう。更に、ルアーの落下が早いということは軽いルアーの使用が可能になるという点と、よりバスの目前にリグを落とすことでバイトチャンスが増えるメリットともなる。 また、バックラッシュに関しては、ベイトキャスティングリールを使うアングラーなら誰しも望むメリットだろう。T3に搭載されたTWSはこの点においても効果的に働く。Tシェイプレベルワインドは、キャスト時の抵抗が極めて小さい。従来のベイトリールのレベルワインドでは、スプール回転数が上がった時に狭い穴にラインが集中してバックラッシュが起こった。T3では、従来だとバックラッシュしていたようなスプールの高回転域でもラインをスムーズに放出するのでバックラッシュを大幅に減少させることができる。結果、よりマグダイヤルを下げ、ブレーキを落としていけるので飛距離の伸びを引き出せるのである。 次に、T3はアングラーに対しても、オールラウンダーである。 ベイトキャスティングリールの扱いに慣れていない方から、プロアングラーまでを対象とする懐の広さを持っている。ここに関しては、ページに内にあるDAIWAテスターのコメントをご覧いただきたい。 この中核となるものは、マグフォース3Dとスプールの関係性だ。 マグフォース3D自体は、例えばDAIWA Zに搭載されているものと同性能だが、T3に使用されているスプールとの関係で、よりブレーキのメリハリがきく設計になっている。すなわち慣れていない方でも、バックラッシュを怖がらずにベイトキャスティングリールを使うことができる。 では、上級者には物足りないリールかというと、そうではない。マグフォース3Dの効力は大きく、状況に合わせて60通りものセッティングから最適なものを選んでいくという、いかにも玄人好みの楽しみをもたらしてくれるのである。 T3は、特にタックルを複数持っていくことの難しい陸っぱりで一度使っていただきたい。まさにオールラウンダーでなければ対応できない状況で、このリールにどれほどの対応能力が秘められているかを体感して頂けるものと思う。 ベイトキャスティングリールに「ブレーキ」だけでなく、「アクセル」の概念を取り入れたT3 T3のメリットの1つとして挙げた「飛距離が伸びる」とは何を意味するのか。これまでその目的を達成するために我々が日々情熱を注いできたのがブレーキシステムであることはご存知だろう。マグフォース3Dの持つ幅広いセッティングは、オールラウンドな34φスプールの効果と相まって、よりブレーキのメリハリが効く設計となったのは前項で解説した通り。しかし、そもそもブレーキシステムという存在自体はネガティブな機構である。アングラーがバックラッシュというトラブルに遭遇するのを避けるため、スプールの高回転を適宜ブレーキで抑える。もうひと伸びの可能性をあえて制御することで安全性を求めて来たのも事実である。 そこでDAIWAが新たに求めたのは、これまでにない”アクセル”という発想だった。例えるなら、100%の性能を引き出すために95%の飛距離を稼げる時点でブレーキをかけるような安全マージンを求めた機構ではなく、100%の性能を維持しながらもスロットルを全開にして飛距離を110%にも120%にも伸ばしていく機構。スプール回転数はレッドゾーンに突入してもトラブルはなく、なおかつ飛距離のリミッター(=出力制限)は存在していない。最高出力を存分に体感できるマシンに着地点を求めたのである。 開発の大きな転機となったのは、意外にも25年もの以前に存在していた『ファントム』の存在だった。クラッチOFFと同時にレベルワインドが左右に開放して、ライン抵抗を無に近づける”ゼロフリクション”という機構を持つ名機である。このマシンは我々が最高飛距離という目的に向かってブレーキシステムの開発ばかりに注力してきた中で、視線をレベルワインドへと大きな方向転換を促すことになった。かつての機構はライン放出にこそ優れていたが、複雑な構造がゆえに耐久性に難があったため、惜しまれつつも消えて行ったという歴史がある。ならば、現代の最新技術で大幅なブラッシュアップを遂げよう。しかし、コンセプトこそ受け継いでも、単なるリメイクで終わらせてはならない。我々は新たにレベルワインドのイノベーションを目指したのである。 新発想のレベルワインド「TWS(Tウイングシステム)」 ウイングが可変して、キャスト性能・グリップ性能・放出性能が大幅に向上。よく飛び、よく落ち、狙った場所をピンポイントで直撃する。 レベルワインドの役割とは、スプールに糸を均一に巻き取ることであるのは周知の事実ではある。その一方で、キャスト時にライン放出時の抵抗になる宿命を持っている。糸の抵抗にならないこと。DAIWAはこれまでも放出抵抗にならない形状を試行錯誤し、事実ラインの放出性能を向上させることには成功してきた。しかし、目指すものは放出抵抗ゼロ。ここへの挑戦を絶えず行ってきた。 そして、現時点においてDAIWAが導き出した答え。それがTWS(Tウイングシステム)である。 TWSはレベルワインドに求められる性能を一つの部分でまかなうのではなく、レベルワインドに二つの領域を設け、それぞれがキャスティング・リトリーブにおいて必要とされる仕事をするというものである。 その結果、以下のような利点が生まれた。 ■リトリーブ時はラインとレベルワインドがほとんど離れないため、糸巻状態が安定する ■キャスト時は放出口が大きいため、糸の出方が安定するうえ、糸の放出抵抗が小さく糸が出ていきやすい 従来比で5.3%の飛距離アップ。12.0%のライン放出性能向上。この数字はもとより、アキュラシー性能の向上などTWSによって生み出される恩恵は計り知れない。 またレベルワインド単体の進化にとどまらず、ボディとの連携を図ったがゆえに、更なるロープロ化が図れるという利点を生むにまで至ったのである。 DAIWAがこだわり抜いた新形状Tシェイプレベルワインドを、是非体感して頂きたい。 【キャスティングポジション】 ウイングを開いた状態にすることにより、レベルワインドの抵抗が激減、キャスタビリティが格段にアップする。 【リトリーブポジション】 ウイングを閉じて巻き取り領域を狭めることで、ラインが整然と巻き上がり、次のキャストにおいてライン抵抗を極めて少なくする。 DAIWAが開発してきたマグネットブレーキの集大成とも言える画期的なブレーキシステム・マグフォース3D。状況に応じてブレーキ力をコントロールする3つのモードと磁界の強さを制御する20段階のマグダイヤル。 サイドプレートを開けることなく瞬時に調整できる、いわば "マニュアル60段変則ギア" は刻々と変化するフィールドの状況と使うルアーに応じたベストなセッティングをアングラー自身が適宜に選択できる。 スモールクランクからビッグベイトまで…一台で様々なルアー、状況を制すのはオートマチック操作では足りない。 アングラー自身が"乗りこなす"事が新たなキャストの扉を開く。 「1台でどんな状況にも対応し、その状況下でベストの飛距離を生み出す」ために、スプールに装着されたインダクトローターの位置を変えずに、マグネット側の位置を3つのモードで可変することで、磁界の強さを調整可能にしたのだ。インダクトローターが磁界の中に少し入っている状態の“ALL ROUND”を中心に、より深く入り込んだ“MAX BRAKE”、完全に磁界から離れた“LONG CAST”の3つのモードを、レバー1つで容易に変えることを可能にした。言わば、ダイワの積み重ねてきたマグネットブレーキシステムである、マグフォース、マグフォースV&Z・マグフォースZロングディスタンスチューンを1台に収めた“3次元:3dimension”のブレーキシステムである。 さらに、そこにRYOGAで搭載した20段階マグダイヤルも搭載。3モード×20段階の60段階の細かな調整が可能となっている。といっても、60段階の中から細かく設定を決めるのではなく、基本はモードは“ALL ROUND”で、20段階の中からベストの調整を決める。そのあとは、風の状況などに合わせて、“MAX BRAKE”、“LONG CAST”とレバー操作で切り替えるだけで良い。半オートマチック、半マニュアルで、操作でリールを使いこなす楽しみ、まさにキャスティングプレジャーに酔いしれるためのブレーキシステムと言える、ベイトリールの未来基準である。 ■カーボン新素材「ザイオン(ZAION)」 ダイワが世界で初めて(スポーツ・釣具関連で世界初)開発した新素材「ザイオン」。端的に言うならば、それは「軽くて強く、しかも腐食しない」性質を有する高密度のカーボン樹脂である。 ザイオンの最大の特色は、軽さと強度。特にその剛性は金属であるマグネシウムをも上回る。これは、汎用樹脂が樹脂にガラスを混ぜて作るのに対し、ザイオンでは強度をさらに上げるための素材としてカーボン繊維が使われていることによる。しかもその密度は一般のカーボン樹脂と比べて圧倒的に濃い。これに金属ボディ同様のフルマシンカットを施すことにより、金属と同等の強度と精度を持ち、しかも軽量のリールボディが誕生した。樹脂としてのイメージは、このカーボン新素材・ザイオンに限っては一掃するべきだろう。新感覚をもたらす理想の素材。それがダイワが開発したザイオンの姿だ。 そのポテンシャルの高さは剛性に定評のあるソルティガやトーナメントISO-Zで実証済み。金属と異なり、塩分による腐食がなくボディやクラッチ部の耐久性に優れていること、高剛性でパワフルな巻取りが可能であること、しかも軽量であること。これらの特長は全てのリールに最適の素材であると言える。 【クラッチ連動上部ウイング】 TWS(Tウイングシステム)のレベルワインドに続く特徴的なパーツで、クラッチOFF時に上部に展開する。クラッチON時は上部のラバー素材がリール保持のグリップ力の向上に貢献する。 【解放サイドプレート構造】 パーミング時、手に干渉しない上部を大きく解放。これまでにないフォルムと軽量化を実現。 マグフォース3Dのダイヤルが視認できるようになったことにより、操作感が向上した。また、解放部に滑りにくいシボをつけることでグリップ性の向上も図っている。 【 ワンタッチサイドプレート着脱】 ボタンを押しながらサイドプレートを下方向に回転させると解放。取り付け時は逆に操作するだけ。スクリュー方式と比べ、スプール交換速度が向上。 【高耐久性クラッチ構造】 塩分固着に強いクラッチ構造。金属同士が作動時に接触することによって起こる「電蝕」を防ぐため、樹脂パーツで絶縁する構造を採用。 【高精度ハウジング】 高剛性素材「ZAION」をハウジング(スプールを取り囲む、ボディ構造の中心部)に使用することで、回転軸のブレ・ゆがみを極力抑えることに成功。 結果として回転性能のアップ、そして巻上性能の向上をもたらした。 【軽量スタードラグ】 作動クリック付きの軽量スタードラグを採用。形状も新規に設計。 DAIWA T3ホームページ